準備編

T.鑑賞地

今回、初めて、オーロラを見に行くにあたって、選んだ地は、
カナダのイエローナイフ。

オーロラが見える“オーロラ・オーバル”の近くで、
ツアーで行けるところは、
北欧か、アラスカか、カナダか。

せっかくの海外旅行だから、観光地のそばがいいとも思う。
観光という面では、北欧が魅力的だが・・・
北欧でのオーロラ鑑賞地は、街に近いところが多いらしく、
ということは、街の灯りが邪魔になる。

もちろん、オーロラを見たことはないから、
どれぐらいの明るさなのか、想像もつかないが、
オーロラが出現しなくても、星が綺麗に見えるところがいい。

子供の頃からの、天文の趣味で、特に彗星なんかを多く見てきた経験から、
街の灯りは、大敵と知っている。
アラスカか、カナダだ。

晴天率もどこかで調べて、
街から離れた鑑賞地があるという
カナダのイエローナイフに決定。


U.カメラ

春近いとは言え、氷点下30度が予想される地で、
どんな準備をすれば良いのか。

いろいろなサイトをのぞいて準備。

そもそもオーロラがどういうふうに見えるかがわからないが、
とにかく広く明るいレンズで、固定撮影するしかない。
でも、動画は撮れないのだろうかとか、
いろいろ欲も出る。

デジタル一眼レフとして、PENTAX K100Dに、14ミリF2.8の広角を主に、
SONYの30秒露出ができて、F2.0のデジカメDSC707で、あわよくば動画もチャレンジしてみることにする。

U−1.ノイズリダクション

デジカメのCCDは、露出が長くなるとノイズが出るから、ノイズ除去の仕組みとして、
かけた露出と同じ時間の露出をかけて、同じ場所のノイズを除去するような機能があるのだが、
天体写真みたいに露出が長いと、結構無駄なようで気になる。

このノイズリダクションを使うべきかどうか、
星空の写真を撮ってみて、確認してみた。

結果、ノイズリダクションを使わないと、
全体が砂嵐になって、見られたものではないと判断。。

U−2.感度

K100Dは、ISO3200までの設定ができるが、こいつをいくつにすべきか、
これも事前にいくつかテストをして見た。
高感度は、魅力なのだが、
結果、3200は粗過ぎて見るに耐えない。
1600も粗い。
モチロン、100や200では感度が低すぎて、
綺麗に星が取れるのは、ISO800という実感。
少し、がっかり。

広角だから、30秒ぐらいまでは星も点に写るだろから、
ISO800 30秒露出 ノイズリダクション付きというのは適正という事前テストの結論。

U−3.電池

K100Dは単3電池が使える。
普段は、充電式のニッケル水素電池を使っているが、
テスト撮影で、冬の夜中に星の写真を撮っているとすぐダメになった。
氷点下近くになるともうダメみたい。
低温に強いリチウム電池を用意する。
ただ、果たしてこれも、-30度に耐えるものかどうか不安。
どれぐらいで寿命なのかもわからないから、一晩に2回交換できるよう準備。
SONYのデジカメの方は、全容のリチウムイオン電池だから、ダメならしようがない。

ただ、航空機へのリチウム電池大量持ち込み禁止とのことで、
ちょっと、不安。

U−4.防寒

@ カイロ
天体写真でレンズの露取り、霜除け用に以前からカイロを使っているから、
今回も、これを大量に用意。

肌につけているカイロは消えないが、
カメラにつけるカイロは、低温で消えてしまう。
化学反応式は、ダメ。
油を使うものも、気化しづらくなり、ダメ。
一番いいのは、炭のような燃料に火をつけるタイプのものだが、
これを6個も用意した。
燃料も、一晩2個として48本準備。

ただ、これもテストするが、最後まで燃焼したのは、
6個中、1個か、2個。
何故か、途中で消えてしまう。

それに一酸化炭素中毒をちょっと心配。
ホテルの部屋で大丈夫かな。。。と。

それから、ライター。
チャッカマンまで買ったのに、
ライターは、航空機持ち込み禁止だった。

マッチ1個なら良いとのことだったが、
念のため、ローソクを用意した。
 
A 防寒具
カメラ用の防寒カバーをインターネットで購入したが、
大きすぎて、まるめると、カメラのコントロールに支障。
アルミを張ったプチプチとか手作りしようとしたが、
不器用なため、断念。
カミさんの古いストッキングなんかも重ねてカイロカバーにしてみたが・・・
カイロをとりつけるのは、ゴムひもが一番良さそう。

B 保冷袋
意外な盲点がこの保冷袋。
-30度で撮影して冷え切ったカメラを温かい室内に持ち込むと、
結露して壊すケースもあると聞き、
保冷袋を用意。

ジップロックの一番大きなサイズ(25センチほど?)のものと、
念のため、保冷の買い物袋をインターネットで購入。
内側にアルミが張ってあって、ファスナーで開け閉めできる。
1000円ほど。


V.防寒具

これまで、スキーに行った事もなく、訪れた最北の地は会津若松だったから、
氷点下30度とか40度の世界に行くのに、何を準備してよいのやら、わからない。

テイジンのテビロンなど、通販の広告などで目立ったものも含め、
登山用具のお見せなどで、店員さんの話を聞いて準備。
動かないから、汗で発熱するタイプより、毛の入ったものがよいとか。

靴下は、2枚重ねて履くように準備。

顔の防寒用に、頭からすっぽりかぶって、目の部分だけが開くものを用意。


W.オーロラ予報

長期休暇が取れる日はそう簡単に移動できないし、
飛行機もホテルも予約してしまうから、
オーロラの予報を見てもしようがないのだが、

http://www.gedds.alaska.edu/AuroraForecast/Default.asp?Date=20070129

出かける前の予報は、0か1で、QUIET。
太陽活動低調期のようで、期待薄。

予定していたツアーがキャンセルになってしまい、
急遽JTBでパック旅行に変更。
HISにも行こうと思っていたが、
帰りの飛行機の席が一つしかないと言われて、
衝動的に決定。

ついでだから、観光地のナイアガラに寄って。。。
ナイアガラとイエローナイフの距離感もなく決めてしまいました。
ついでに、帰りにバンクーバーに寄って。。。

せっかくの海外旅行だからと、さもしい発想。

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