若い頃...

最大の趣味である「天文」を通した自己紹介です。
ほとんど、若い頃のお話ですが・・・

和歌山新聞

若い頃の最大の趣味は「天文」。
ありとあらゆる天文現象を科学的に観ることに没頭。
折からのオカルトブームにも変に絡んでしまったが・・・










・・・・この他、少年サンデーにも紹介されて、
一時は怪しいUFOマニアと勘違いされていましたが、
元々、純粋な天文ファン、
ありとあらゆる天文現象を追いかけていました。


1970年4月6日初めて撮影した彗星(標準レンズ)
彗星の女王と言われる、この「ベネット彗星」を見てから
特に彗星に魅せられ、肉眼で見える彗星を待ち望んだ。


カシオペア座と人工衛星


高校に入ってからは、昼間は、太陽、夜は、星の生活。


いて座の銀河


アンドロメダ大星雲


ペルセウス座二重星団
現在は、カラー写真で、望遠鏡にコンピュータがついて
自動追尾で写真が取れますが、
当時(1970年代)は、望遠鏡の上にカメラをつけ、
望遠鏡で覗いた星が動かないよう、手動で追尾。
この写真は、200mm望遠レンズで10分間の手動ガイド。
天文雑誌の入選作品です。

この頃、接近した彗星コホーテクは
−10等級になるという予測、
明るくなっていく彗星を追いかけて
朝3時に登校という毎日。



ちょうど、地元のテレビ和歌山が開局し、記念番組に、
彗星を追う若者たちとして出演。
初めて、顔に何やら塗って、口紅つけてスタジオへ。
日本で有名な彗星を追う団体「星の広場」のKさんが
メインだったが、リハーサルの後、本番。
司会者が突然、Kさんへの質問を間違えて僕にふる。
「彗星は何からできているんですか?」
「・・・・・ガ、ガスです」
「臭そうですねぇ(笑)」
関西のノリ

前列左から2番目に座っているのが僕
右から2番目が偉大なるK先輩(「星の広場」主宰)。


1974年1月夕方の空で尾を伸ばしたコホーテク(200mm望遠レンズ)
しかし、予想は見事にはずれ、肉眼で見えたものの、
ベネットほどの迫力はなかった。

大学に入る直前、ウエスト彗星という肉眼彗星がやってきたが
受験生活の最中で写真も撮れず・・・

晴れて大学生となり、
どっぷり星を観ようと入った大学の宇宙科学研究部は、
酒飲み、ゲームクラブで・・・ガックリ。
遠く白馬の星のペンションで合宿をした時は、
急性アル中でひとりがダウン。
山の上で医者はいない。
1年生だった僕は、
ふもとまで医者を呼びに行かされた。
酩酊状態で、1時間駆け下りて、
頼めども医者は来ず。
上りのきつかったこと。
山道が真っ暗だということを初めて体感。

こんな学生時代は、たいした天文現象もなく、
彗星もまったくやってこなかったが・・・

アポロロケットの残骸が
日本に落ちてくる可能性があると
マスコミが騒いだとき、Kさんの紹介で
NHKの取材班が僕のアパートにやってきた。
夕方のニュースで40秒ほどの枠だったが、
アパートでのポケコンを使った計算の場面から、
実際に観測をする場所までハイヤーで移動して
記者とカメラマン、照明さんの2時間以上の取材。
NHKは金があると思った。
アパートにはテレビがなかったので、
近所の電器屋の20台ほどのテレビで見た。
今回はスッピン出演だった。

大学とは別に、古くからの仲間を中心に
JSC天文同好会の活動は継続。
こちらも、しだいに飲み会に近づいていたが・・

大学生時代1970年代後半のJSC主要メンバー
・・・というか、親友たち。
左から、
HT・・・工学系から哲学に転じ、今は、京都某寺の僧侶。
広報担当で、女優さんの相手などして喜ぶ生臭坊主。TVでもよく見るが・・・。
私・・・ただのサラリーマン。
YM・・・某大手建設会社の二代目。就職後、戦後最大の倒産。
紆余曲折あった模様だが、最近、社長になったらしい。
YN・・・小学校3年からの無二の親友。宝石店主。平成4年、事故で逝去。
墓参のたび、缶ビールを供えるが、こいつには、
ほんとは、ジャックダニエルズだ。
FN・・・今は、和歌山で胃腸科病院の院長。
まじめなヤツで、できるヤツ。結婚披露宴にも2回出たが。。。
今頃、太ってるだろうな。。。



社会人になってからは、たまに夕暮れの写真を撮る程度。

でも、時折り現れる彗星には血が騒ぎ、
1986年のハレー彗星は八丈島まで見に行ったが、みすぼらしい姿。
あのベネットのような大彗星は現れないのか・・・


日本人の百武さんが発見した百武彗星(200mm望遠レンズ)
それほど大きな彗星ではなかったが、地球に接近したため、
明るく、大きくなった。青い尾が何本も見える。
肉眼ではぼんやりした光のシミにしか見えないが
その大きさはお月さんほどあり、ちょっと異様だった。

そして、ついに大彗星がやってきた。


ヘールボップ彗星(標準レンズ)
ふつう彗星は、太陽に接近して、そのエネルギーの
ため、雪だるまが溶けるようにチリやガスを出し、
尾を伸ばし、光り始める。
だから、太陽に接近すればするほど明るくなる。
でも、だいたい、太陽ー地球間距離(1AU)の
半分ぐらい以下にならないと明るくならない。
コホウテクは、すごく接近したから騒がれたけど、ガス欠だった。
このヘールボップは、地球軌道付近までしか
太陽に近づかなかったが、なんとモノが巨大で明るくなった。
しかも、太陽に近づかないから見るのも楽。
明け方の空に明るく見え始め、太陽をまわって、
再び、夕方の空に見えた。これは、すごい彗星だった。


夕方の空に現れたヘールボップ。
ちょうど、桜が満開。


三日月と並んで見えたヘールボップ
ふつう、この青らの明るさで見える彗星は珍しい。
露出をかけたため、三日月が満月のよう。


2001年11月19日しし座流星雨 輻射点付近



2001年11月19日上総一ノ宮の海に星が降った。

人生後半は、星を観ることに対する若い頃のような情熱は
なくなってしまったのですが、何故か、この、小さな頃から抱いた
大宇宙に対する憧憬が、
今、
この星に生きることのバックグラウンドとして
考えさせてくれることが大きいような氣がします。


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